04 / 作品にする · 約35分
色・透明・合成の基本
色の設定を揃え、書き出し後の違いに備える。
先に知っておくこと
3つの色の場所
入力素材の色空間、プロジェクトの作業色空間、出力ファイルの色空間を区別します。sRGBの画像とRec.709の映像を、名前だけ変えて同じ数値にすればよいとは限りません。
この課程の映像は通常のSDRを想定。作例としてAdobe Color Managed、Rec.709 Gamma 2.4系の作業・出力プロファイルを揃える方法を学びます。利用可能な名称は版によって異なります。既存案件では先方の仕様を優先し、途中で色設定を無断変更しません。
ビット深度と合成
8/16/32bpcは各色チャンネルで扱える精度の違いです。16bpcは階調の余裕を持つ練習の選択肢ですが、使うエフェクトの対応を確認します。32bpcやリニア化は明るさやブレンド結果も変えるため、何となくオンにしません。
アルファは透明度。ScreenやAddなどの描画モードは下の絵との混ぜ方です。色を明るくする効果と、透明な領域を作る操作は別です。
LET'S TRY IT
操作手順
- 01
色設定を記録する
- ここから
- 練習プロジェクトを別名保存済み。
- すること
- File > Project SettingsのColorタブを開き、現在のエンジン・作業色空間・bpcをメモする。
- できた状態
- 変更前へ戻せる。
- 02
SDR練習の設定を揃える
- ここから
- 自分の練習プロジェクトだけが対象。
- すること
- Adobe Color ManagedでRec.709 Gamma 2.4相当の作業色空間を選び、16bpcにする。Linearize Working Spaceはこの入門では有効にしない。項目が違う場合は色管理資料で対応名称を確認する。
- できた状態
- 何を指定したか記録できる。
- 03
入力の解釈を確認する
- ここから
- 自作sRGB画像を読み込み済み。
- すること
- Interpret FootageのColor Managementを開き、埋め込みプロファイルや解釈を確認する。正しいタグがある素材へ別プロファイルをむやみに上書きしない。
- できた状態
- 入力と作業の違いを把握できる。
- 04
明るい重ね方を比べる
- ここから
- 濃紺BGの上に明るい円を2枚配置。
- すること
- 上の円のModes欄をNormal、Screen、Addの順に切り替えて比較し、Normalへ戻す。
- できた状態
- 描画モードで重なり部分が変わると分かる。
- 05
出力を再読み込みする
- ここから
- ae-18で短いテストを書き出した後。
- すること
- 出力ファイルをAEへ読み込み、同じプロジェクト内で元画面と比較する。別プレーヤーや別画面では表示管理が違う可能性も記録する。
- できた状態
- 見た目だけで元データの破損と決めつけず比較できる。
CHECK YOUR FRAME
ここまでの確認
- 作業色空間と出力色空間を記録した
- 色の違いをエフェクトで無理に補正する前に設定を確認する
- 白飛びと透明化を混同しない
YOUR TURN
小さな練習課題
同じ3秒映像を再読み込みし、元との比較結果をメモする。
できあがるもの:色設定メモと短い出力テスト
- 作業・出力・表示のどこが違うか切り分ける
うまくいかないとき
書き出しだけ明るく見える
考えられる原因:色タグ、ガンマ、表示アプリの色管理が異なる可能性。
試すこと:AEへ再読み込みして比べ、入力・出力プロファイルを点検。勘で逆補正を焼き込まない。
Addで白くつぶれる
考えられる原因:明るい画素を重ねすぎた。
試すこと:不透明度や効果量を下げ、16/32bpcの対応も確認。元に戻せる状態で調整する。
SEE THE IDEA IN MOTION
この操作から広がる効果
公式の参考資料
メニュー名や画面の差異は、使っているバージョンの公式ヘルプでも確認できます。
理解できたところで、自分のペースで記録。
