04 / 作品にする · 約30分
重い・見えない・動かないを切り分ける
作品を壊さずに原因を絞る習慣を付ける。
先に知っておくこと
遅い再生と失敗を分ける
AEは計算したフレームをキャッシュしてから滑らかに再生できる場合があります。処理中の遅さが、完成ファイルの遅さと同じとは限りません。
RAMキャッシュは作業メモリ、ディスクキャッシュは描画済みフレーム、メディアキャッシュは音声等の読み込み処理用データです。どれも元の素材・.aep・完成動画とは別です。キャッシュ削除後は再計算が必要になります。
安全な順番
保存→短い範囲→低いプレビュー解像度→重い効果の切り分け→短い出力テストの順に調べます。いきなり環境設定の初期化、素材削除、再インストールへ進みません。
LET'S TRY IT
操作手順
- 01
再現する短い範囲にする
- ここから
- 問題のコンポジションを保存済み。
- すること
- 問題が出る1〜2秒へ現在時間を移し、Bでワークエリア開始、終点でNを押す。目に見えるワークエリア範囲を確認する。
- できた状態
- 調べる範囲が短くなる。
- 02
計算量を下げる
- ここから
- Previewパネルを表示。
- すること
- 解像度をHalfまたはQuarter、Skip=0にする。必要ならCache Before Playbackを有効にして待ち、キャッシュ後の再生を確認する。
- できた状態
- 遅さとコマ飛びを分けて見られる。
- 03
見えない原因を上から調べる
- ここから
- 表示されない対象レイヤーを選択。
- すること
- 目のスイッチ、Solo、レイヤーの開始終了、T、P、マスク、Track Matteの順に点検する。各変更の結果がなければ戻して次へ進む。
- できた状態
- 原因候補を一つずつ除外できる。
- 04
重い要素を分ける
- ここから
- プレビューが重い状態。
- すること
- レイヤーを半分ずつ一時的に非表示にして比較。原因が絞れたらそのレイヤーの効果を一つずつ無効化して確認し、最終状態へ戻す。
- できた状態
- どこに時間が掛かっているか分かる。
- 05
キャッシュは必要時だけ消す
- ここから
- 画面の更新不整合などが続き、作業保存済み。
- すること
- AEのPurgeやDisk設定内の正規キャッシュ削除機能を使う。フォルダーを勘で削除しない。元素材の場所ではないことを確認し、再計算を待つ。
- できた状態
- キャッシュ由来かを切り分けられる。
- 06
報告を残す
- ここから
- 再現条件を絞れた。
- すること
- AE版、OS、コンポジションサイズ、再現秒数、エラー全文、試したことを書く。個人情報を含む画面は共有前に確認する。
- できた状態
- 質問するときに必要な情報がまとまる。
CHECK YOUR FRAME
ここまでの確認
- 試した変更を元に戻せる
- プレビュー用解像度と最終出力を混同しない
- 素材とキャッシュを区別できる
YOUR TURN
小さな練習課題
自分で目のスイッチをオフにした練習レイヤーを、チェック順だけで見つける。
できあがるもの:困ったときの5項目メモ
- 1項目ずつ変更して原因を説明できる
うまくいかないとき
Caps Lockの警告が出て画面が更新されない
考えられる原因:プレビュー更新の無効化状態。
試すこと:Caps Lockをオフにして再確認する。
途中までしか再生されない
考えられる原因:ワークエリアやPreviewのRangeが短い。
試すこと:作品全体を見たいときは範囲を戻し、コンポジション長も確認する。
キーはあるのに動かない
考えられる原因:別レイヤーを見ている、キー間の値が同じ、現在時間が範囲外。
試すこと:Uでキーを開き、キー上の時刻と値を読み比べる。
SEE THE IDEA IN MOTION
この操作から広がる効果
公式の参考資料
メニュー名や画面の差異は、使っているバージョンの公式ヘルプでも確認できます。
理解できたところで、自分のペースで記録。

