04 / 作品にする · 約40分
書き出し:MP4と透過素材
用途に合う形式を選び、完成ファイルを最後まで検品する。
先に知っておくこと
形式とコーデック
MP4やMOVは入れ物、H.264やProResは映像の圧縮方式です。通常の投稿確認にはH.264のMP4、再編集用には高品質の中間素材、透明背景にはアルファ対応形式を選びます。
現行AEはレンダーキューからH.264を直接出力できます。Media Encoderが必須という旧情報に注意。H.264の通常のMP4出力は透過用途に使いません。PNG連番は透過を保てますが音声を含まないため、必要なら音を別に出します。
保存と書き出しは別
.aepの保存は編集情報を残すこと。レンダリングは映像を計算し、書き出しは用途に合うファイルにすることです。完成品を渡す前に必ずファイルそのものを再生します。
LET'S TRY IT
操作手順
- 01
出力対象を選ぶ
- ここから
- 書き出したいコンポジションを開き、保存済み。この課の例はMV_15s。最初の短時間コースではText_Testを選んでもよい。
- すること
- File > Export > Add to Render Queueで追加。レンダリング設定をBest/Full相当、時間範囲をコンポジション全体にする。
- できた状態
- 練習時の短いワークエリアに限定されない。
- 02
MP4を設定する
- ここから
- Render Queueの対象項目。
- すること
- Output Moduleを開いてFormat=H.264。Video OutputのFormat Optionsを開き、元の1920×1080・30fpsと一致することを確認。映像ビットレート15Mbps前後を練習の出発点とし、細部が崩れるなら短いテストで調整する。
- できた状態
- 投稿確認用MP4の設定ができる。
- 03
音と色を確認する
- ここから
- 同じOutput Module内。
- すること
- Audio Outputを有効にし、Format Options内のAudio設定も確認する。音源に合わせて48kHz等を指定。音声なしで練習中なら無音でも正常。Color Managementの出力プロファイルをae-16のSDR方針に合わせる。仕様不一致の警告は読んでから修正する。
- できた状態
- 音声抜けや意図しない変換を避けられる。
- 04
ファイルへ出す
- ここから
- 出力先が未指定。
- すること
- Output Toで03_Exports/mv_practice_v001.mp4を指定。既存ファイルを上書きしない名前にし、Renderを実行する。
- できた状態
- 完了ステータスとファイルが確認できる。
- 05
完成品を検品する
- ここから
- 書き出しが完了。
- すること
- MP4を別プレーヤーで最初から最後まで再生。元コンポと同じ長さ(MV_15sなら15秒、Text_Testなら5秒)、1920×1080、30fps、音の同期、黒い隙間、文字欠け、末尾の切れ、想定外の点滅を確認する。
- できた状態
- 書き出せたことと納品可能を分けて判断できる。
- 06
透過版を別に作る
- ここから
- 透過が必要な場合だけ。編集用の元版を別名保存し、作業用コピーで背景用レイヤーをオフにする。プリコンポジション内のBGも確認する。
- すること
- 透明グリッドで背景が抜けることを確認してからレンダーキューへ追加。Output ModuleのFormat=QuickTime、Format OptionsのVideo Codec=Apple ProRes 4444を選ぶ。Channels=RGB+Alphaとアルファ対応Depthを確認し、ColorはStraight(Unmatted)を練習基準にする。選べなければPNG SequenceのRGB+Alphaを使う。別名で出力し、元版の背景状態は変更しない。
- できた状態
- 透過を保てる出力設定になる。
- 07
透過を実際に検査する
- ここから
- 透過版の出力完了。
- すること
- AEへ読み込み、明るい平面と暗い平面の上へ順に重ねる。背景が抜け、縁に黒・白い輪郭が出ないことを確認。PNG連番はシーケンスとして読み込む。
- できた状態
- プレーヤーの黒表示だけで透過失敗と誤判定しない。
CHECK YOUR FRAME
ここまでの確認
- 音声を置いた本編MP4に音声がある(無音練習では映像を確認)
- 最終フレームまで再生した
- 透過版を別の背景に重ねて検査した
- .aepと完成動画を別々に保存した
YOUR TURN
小さな練習課題
背景付きMP4と、背景なしの透過短尺素材を1つずつ作る。
できあがるもの:mp4と透過movまたはPNG連番
- 両形式の用途を説明できる
- 他の背景へ重ねて透過確認した
うまくいかないとき
15秒のはずが2秒だけ
考えられる原因:レンダリング設定がWork Area Only。
試すこと:Time Spanを全体にして再出力する。
透過動画が真っ黒に見える
考えられる原因:再生アプリが透明部分を黒で表示している可能性。
試すこと:AE上で色付き平面に重ね、実際のアルファを確認する。
RGB+Alphaが選べない
考えられる原因:選択形式・コーデックがアルファ非対応。
試すこと:ProRes 4444またはPNG連番など対応形式へ変更する。ProRes 422とは区別する。
音がない
考えられる原因:出力音声が無効、元レイヤーがミュート、PNG連番を出した。
試すこと:出力設定と音声レイヤーを確認し、音を含められる形式で再出力する。
公式の参考資料
メニュー名や画面の差異は、使っているバージョンの公式ヘルプでも確認できます。
理解できたところで、自分のペースで記録。