04 / 作品にする · 約90分
実践:パーツ分けキャラを動かす
支点・親子・時間差を使い、図形の人形に演技を付ける。
先に知っておくこと
まずは小さな演技
今回作るのは「気づいて、小さく手を振る」5秒の演技です。全身歩行や滑らかな作画を一度に狙わず、頭・胴・腕・目の少数パーツで、どこを見て何をしたか伝えます。
この教材のキャラは自分で描く円と長方形が基本。既存キャラの画像を無断で分解して公開しません。PuppetやIK、外部リグツールは次の段階に回します。
動きを分ける
全身の移動はCTRL_BODY、頭の向きはHEAD、腕の動きはARM_R、まばたきはEYESへ分けます。すべてが同時に始まり同時に止まるより、頭の反応→腕→落ち着くの順に少しずらすと意図が見えます。
LET'S TRY IT
操作手順
- 01
パーツを描く
- ここから
- CHAR_05s、1920×1080、30fps、5秒、0秒。
- すること
- 各部品を描く前に全レイヤーの選択を解除し、別々のシェイプレイヤーでBODY、HEAD、ARM_L、ARM_R、EYESを作る。胴は中央下、頭はその上、腕は両脇。EYESだけは同じレイヤー内に小さい楕円を2つ入れる。
- できた状態
- 重ね順を変えられる5つの部品ができる。
- 02
支点を決める
- ここから
- 全レイヤーにまだキーがない。
- すること
- YツールでHEADの支点を首元、腕は肩の接続点、EYESは目の中心へ。Vへ戻しRを少し変えて接続が自然か試し、0度へ戻す。
- できた状態
- 回転しても肩や首が大きく離れない。
- 03
親子を設定する
- ここから
- 0秒。
- すること
- ヌルCTRL_BODYを胴中心に作る。BODY、HEAD、ARM_L、ARM_RをCTRL_BODYの子にし、EYESをHEADの子にする。修飾キーなしで元の見た目を維持する。
- できた状態
- 全身・頭・目の3段階の制御ができる。
- 04
気づきの動きを付ける
- ここから
- HEADのR、0秒。
- すること
- 0秒0度、00:00:00:12で-8度、00:00:00:24で0度。F9で整える。CTRL_BODYは0秒の位置、00:00:00:16でYを-12px、1秒で元へ戻す。
- できた状態
- 頭の反応の後に体が少し動く。
- 05
手を振る
- ここから
- ARM_RのR、00:00:00:18。
- すること
- 基準角0度、1秒で-25度、1秒10フレームで-10度、1秒20フレームで-25度、2秒で0度を記録する。肩を支点に手先が自然に往復する方向を確認し、逆なら符号を反転する。
- できた状態
- 小さな手振りができる。
- 06
まばたきを付ける
- ここから
- EYESのS、00:00:02:10。
- すること
- 縦横比リンクを解除。2秒10フレームで[100,100]、2秒12フレームで[100,10]、2秒14フレームで[100,100]を記録。横幅は変えない。
- できた状態
- 一度だけ短く目を閉じる。
- 07
ループにする場合だけ整える
- ここから
- 4秒以降は初期ポーズに戻っている。
- すること
- 最初と最後の見た目を比較し、繰返しで位置・角度が跳ねないよう戻す。境界で同じポーズを長く止めすぎない。今回は一回の演技として出力してもよい。
- できた状態
- 目的に合わせてループか単発か選べる。
- 08
納品形にまとめる
- ここから
- 動きが完成。
- すること
- CTRL_BODYを含むキャラ全体をプリコンポーズし、外側のTで全体フェードを試す。背景ありMP4用には親コンポジションの最下段に平面BGを置く。必要ならBGをオフにした透過版も出力。小画面で「気づく→手を振る」が伝わるか確認する。
- できた状態
- 演技を持ったキャラ素材になる。
CHECK YOUR FRAME
ここまでの確認
- 肩・首の支点が動きの途中で外れていない
- 目が頭について動く
- 左右の腕と全身を別々に直せる
- 最後に自分で作った動きの意図を説明できる
YOUR TURN
小さな練習課題
同じパーツで「嬉しい」と「眠い」の2種類を、角度と時間だけ変えて作る。
できあがるもの:5秒の演技2本と編集用.aep
- エフェクトを追加せず性格の違いを出せる
- 支点と親子構造を再利用できる
うまくいかないとき
腕が肩から離れる
考えられる原因:支点が肩にないか、パーツの重なりが足りない。
試すこと:キーを付ける前の版へ戻り支点と絵の重なりを調整する。
目が頭から置いていかれる
考えられる原因:EYESの親がHEADになっていない。
試すこと:Parent欄を確認。Track Matte欄と混同しない。
まばたきで目の横幅も縮む
考えられる原因:スケールの縦横比リンクが有効。
試すこと:リンクを解除しX=100を固定、Yだけを変更する。
全体を消そうとヌルTを変えたが消えない
考えられる原因:親の不透明度は子へ伝わらない。
試すこと:全体をプリコンポーズし外側のTを動かす。
SEE THE IDEA IN MOTION
この操作から広がる効果
公式の参考資料
メニュー名や画面の差異は、使っているバージョンの公式ヘルプでも確認できます。
理解できたところで、自分のペースで記録。

